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導入事例

株式会社アイオイ・システム 様

ハンディターミナル×スマートカード 「見えるRFID」活用で製造・物流現場での効率化を実現

写真:堅牢で軽量な設計。片手で簡単に操作ができる「ハンディブレインRZ-H250シリーズ」

2014年の物流展で「見えるRFID」の進化系である「スマートカード」を発表し、国内外の注目を集めたシステムメーカー株式会社アイオイ・システム。その「スマートカード」と連携し、現在大手製造業で作業の効率アップに大きく寄与しているのが、シャープの「ハンディブレインRZ-H250シリーズ」だ。操作性・堅牢性に優れた設計が工場内の環境に適しており、生産台数が大きく変わる作業工程において時間短縮と作業ミスを減らす役割を果たしている。

デジタルピッキングの世界を構築するスマートカードとハンディの連動効果

写真:ショールームではデジタルピッキングシステムや各種スマートシステムを体感できる

東京大田区大森に本社を構える株式会社アイオイ・システム。同社のショールームを訪れると、デジタルピッキング作業を流通倉庫や生産工場にいるのと同じように体験できる。

株式会社アイオイ・システムは1984年の会社設立以来、ネットワーク技術とデジタル技術によって現場での効率化と可視化を図るシステム作りに主眼をおいてきた。多田潔社長の考案による独自の省配線システムの評判により、順調に業績を伸ばし続け、今では世界51カ国にシステムを供給している。当初から海外市場に目を向けていたが、同社が大きく飛躍を遂げたのが6年前に開発した「スマートタグ」である。「スマートタグ」はNFCと電子ペーパーを結合した「見えるRFID」であり、この製品化によってより広い分野でのマーケットから視線が注がれるようになった。

写真:仕分けコンテナや配送コンテナの表示に「見えるRFID」を装着し、勘や経験に頼らない作業工程を可能にした

さらに同社では「スマートタグ」の進化系である「スマートカード」を開発し、2014年の国際物流総合展で発表した。「スマートタグ」の表示部分はガラス製でコイン電池による電力供給であったのに対し、「スマートカード」は表示部分がプラスチックに変わり電池レスとなっている。つまり、より薄く、より軽く丈夫になり、読み書きの表示回数が格段に増えたのである。これにより、当然応用範囲も広まり、今では通販会社、製造工場、配送センター、小売店など幅広い業種に導入されている。

1秒の短縮を狙う生産ラインでは速さと正確性がキーポイントに

写真:電池不要のスマートカードは2.9インチ。わずか3.2mmの薄さ。ハンディターミナルを使えば、瞬時にして情報の書き換えは自由自在

「スマートカード」の特性を最大限に生かすパートナーとして製造業の現場で選ばれたのが、シャープの「ハンディブレイン」だ。販売開始と同時に、様々な流通シーンにおいて活躍しているRZ-H250シリーズだが、実際に毎日手に取って使っているユーザーからの反応が上々だ。

「持ったときのホールド感がぴったりで、片手で楽に操作できて使いやすい。起動が早く、ICカードやICタグの読み取りスピードが早いので忙しい時の時間節約につながる。」といった声が多い。

そして「スマートカード」とのカップリングで導入され、実際に効果を発揮しているのが製造工場だ。

「なにより、シャープの「ハンディブレイン」と当社の「スマートカード」の相性がよかった。お客様にセットでご提案できることが導入の決めてとなりました。1秒の短縮を狙う生産ラインではスピーディで間違いのない組立、照合、確認作業工程が要求されます。シャープの頑丈で操作性のよいハンディが最適でした。」と、多田潔社長。

シャープの「ハンディブレインRZ-H250シリーズ」は高さ約1.5mの位置からコンクリートに落としたとしても内蔵データが守られる耐落下・衝撃性能を備えている。

「作業員にとっては簡単に操作ができて、なおかつタッチ感が必要。キーサイズやキーの配置も重要になります。重さ、バランス、液晶画面の見やすさも大事ですね。」現場で手袋をはめていてもタッチパネル操作ができて、ミスタッチが少ないことも利点となっている。

また、バッテリー性能の高さも大きな鍵を握る。「シャープの「ハンディブレイン」はバッテリー切れの心配がなく安心です。」単純な読み取りや書き換えはスマートフォンでも可能だが、現場での操作性においては業務用端末機に軍配が上がるという。

ハンディターミナルを媒体としたデジタルシステム全体の提案

写真:独自のデジタルピッキングシステムを開発、世界に目を向け、販路拡大を目指す「アイオイ・システム」の多田潔社長

今後はクライアントに、システム全体の提案をしていくことがますます求められるという。

「例えば量販店の配送センターなどでは、多種類の何千、何万という数の商品が毎日入荷し、スピーディに仕分けして、発送しなければなりません。また、部品組立工場では、誰がどの部品を、どの工具を使って組み立てるかを正確に判断して作業し、管理しなければなりません。クライアントの要望に合わせてそのプロセスをシステム設計して総合的にご提案していかないと相手にされません。」

ハンディターミナルは本部のパソコンから無線LAN経由で、パソコンで作ったOSやアプリが一括キッティングできる。いったんネットワークでつながってしまえば、ハンディがその場になくてもパソコン上で端末画面を開いてアプリケーションが開発できるし、それが正確に作動しているかどうかも確認できる。何かの障害が起きれば、遠く離れた本部から遠隔操作でトラブルを防ぐこともできるわけだ。加えて、現場では端末から端末への転送も可能。専門家をいちいち現場に派遣することなく、遠く離れた本部から端末のシステムをコントロールできてしまう。要はシステムに不具合が生じても、現場で混乱がない。こうして余分な手間をひとつひとつ省くことこそが、大幅なコストダウンにつながっていく。

多田社長は、
「スマートカード単品販売ではなく、ハンディターミナルを媒体として活用した、デジタルシステム全体の設計、情報のクラウド化こそがグローバル戦略の道。」と語る。

スマートカードとハンディブレインを使ったクラウドシステム製造・物流システムなどの必要な情報だけをハンディブレインによって取り出し、ネット上のクラウドデータベースで共有する。NFCを組み込んだスマートカードを情報媒体として活用する。

メイドインジャパンのシステムを海外市場に広めるために

物流での活用例出荷内容の2次元化及び出荷明細をスマートカードに書込(NFC通信)

「私どもの夢は世界のサプライチェーンにデジタルピッキングシステムとスマートデバイスを広めることです。人口の減少もあり、国内での自動車や電機部品の生産、販売は減少しています。そうなると、次の活路は人口比をみても中国、インド、インドネシアといったアジア諸国になっていきます。また、生産自体も国内で完結することはありえません。今は世界各地の工場で部品の製造、組立が行われています。どの工場の生産ラインにもデジタルピッキングは使われていますから、システムを拡販するなら海外マーケットに目を向けるしかありません。」

「コストダウンなど課題はありますが、それらをクリアしてこれからも「スマートカード」と「ハンディブレイン」を導入したシステムの開発を進め、世界に普及させていきたい。」と語る多田社長。

その夢を現実のものとすべく同社ではこの春、アジアの流通拠点であるシンガポールに現地法人を設立。海外市場でのシェア拡大を見据えて、さらなる技術開発と営業拡大に着手している。

2016年8月発行

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  • 「月刊自動認識」日本工業出版発行2016年8月号掲載記事広告より
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