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導入事例

サミット株式会社 様

発注支援システムの導入を想定しスタッフの補完業務を効率化するハイスペックな新機種を導入

写真:ハンディターミナル
「RZ-H250」シリーズ

首都圏でスーパーマーケットを展開するサミット(東京都/杉並区)では、それまで各店舗で使用してきたハンディターミナルに追加する形で、2016年にシャープのハンディターミナル「RZ-H250」シリーズを導入した。今後予定している発注支援システムの導入に向けて、店舗スタッフが補完すべき発注業務を効率的に行うことが目的だ。将来の発注業務の在り方を見据えた上で、携帯端末の戦略的な活用を実現している。

導入の背景

発注支援システムをスタッフがハンディターミナルで補完

写真:サミット株式会社
情報システム部
マネジャー
長尾建氏

サミットでは、数年前から発注支援システムの導入について、検討を開始した。人手不足や採用難の傾向が高まる中で、人手に頼らない発注支援システムの導入は業界全体の課題でもあった。当時からの経緯について、同社情報システム部マネジャー・長尾建氏は次のように言う。

「発注業務は店舗にとって、最も創造的な業務であり、機械化すべきではない、という意見もあったが、採用環境が厳しい中で、もはや自動化を含めた発注支援システムの導入は避けられない状況になってきた。可能な部分については自動化していくという会社としての方針が固まったため、あらためて具体的な検討を開始しました」

発注支援システムは2017年から18年にかけて導入を計画している。同社ではその前提として、すべての発注を自動化するのではなく、商品の販売状況や消費期限の設定などに応じて自動化できるカテゴリーと自動化すべきではないカテゴリーを区別したオペレーションを想定している。

「例えば生鮮品など、日々回転する商品カテゴリーについてはスタッフが発注を行う。デイリー商品の一部などは気候条件や気温、客数、プロモーションの展開状況などで動きが大きく左右されるので、自動化に適さない。一方ドライグロサリーを中心とした補充型の発注については自動化するという方針です。結果としてシステムに任せる部分とスタッフが調整を行う部分の割合を、おおむね7:3程度にしたいと考えている」(長尾氏)

自動発注を補完するためにスタッフが業務を行う発注用端末として、さまざまな機器を検討する中で、最終的に採用されたのが、シャープのハンディターミナル「RZ-H250」シリーズだった。

選定理由と活用状況

発注に必要な情報を効率的に確認できる画面構成を検討

写真:片手操作に適した持ちやすい形状、見やすい画面が特徴の「RZ-H250」シリーズ

採用機種の決定にあたっては、さまざまな機種の検討を行った。最終的に「RZ-H250」シリーズを採用した経過について長尾氏は、「発注に必要なミニマム情報を扱う上で、どの程度の画面サイズが適切なのか、などの検討を行い、適合する機種についてさらに検討を重ねました。必要なスペックを満たした上で、画面の見やすさ、操作性などを確認し、現場の声も参考にしてシャープの機種に決定しました」と言う。

それと同時に長尾氏が重視したのは、サミットの情報システム部とベンダーであるシャープとの信頼関係だったという。「日頃から、ベンダーとわれわれシステム担当の関係はフィフティフィフティでなければならないと考えています。われわれはさまざまな要求を出しますが、シャープにまかせ切ってしまうのではなく、自ら要件設計を行い、一緒にシステムを構築していく。運用の過程で多少のトラブルが出ても、信頼関係があれば適切に対処していくことができます。お互いに表面的なことを言い合うのではなく、本音の意見を出し合い、対応もしてもらう。納期やコストはもちろん重要ですが、最終的には品質が最も重要。その品質を支えるシャープの取組姿勢や、レスポンスの速さ、対応力を高く評価しました」という。

導入にあたっては、要件定義やテストにもサミットの情報システム担当者が深く関与している。「一般論として、新しいシステムの導入では最初から100点を取ることはありえません。しかし、しっかりとしたシナリオができていれば、足りない部分はテストを通して微調整していくことができます。今後自動発注が稼働する際にも、同様のステップを重ねていくことになります」(長尾氏)

生鮮と日配に導入されている発注システムについても、使いやすさと効率性を徹底的に追求している。例えば、毎日異なるスタッフが発注を行うことが多いため、前日注文を簡単に確認できるようにした点や、発注しようとする商品の販売データがスピーディに確認できるように画面構成にも工夫が施されている。また表示画面の囲み線の色など、細部にわたって使いやすさにこだわった設計が行われている。

各現場の意見を収集し、長尾氏自らの現場経験も生かしながら、“本当に必要な情報”を簡潔に表示するようにしたという。

また、これまで店舗のPCとつないで行っていたデータのやりとりは無線LAN方式に変更。これによって今後は発注用PCを各店に配置することが不要になる。現在は発注支援システムの立ち上げ前の段階にある。発注システムも移行期のため、新しい端末からも必要に応じて旧システムにアクセスできるようになっている。

導入された端末の台数は、全店に各2~3台、全店舗で244台導入している。本格的な自動発注体制のスタートに向けて2016年秋頃から導入を開始しており、現在は店舗スタッフが機器の操作に習熟する期間と考えている。

「RZ-H250」の画面例

イメージ:トップ画面

イメージ:発注画面

イメージ:オーダーブック画面

将来の活用イメージ

さまざまな店舗情報の収集とコミュニケーションに生かす

写真:サミットストア西永福店

発注業務以外に長尾氏が活用方法を検討しているのが、携帯端末を使った店舗情報の収集とコミュニケーションの強化だ。

「一部店舗にお客様案内係が配置されていて、お客様からのさまざまな声や情報を集め、現在は紙ベースで情報共有を行っています。情報の加工や共有するためのコミュニケーションについて、携帯端末を使って効率化できるのではないか。カメラ機能もついているので、ビジュアル情報も活用できるはずです」と言う。

その背景として、近年のサミットストアの出店エリアの地域特性が多様化しており、共通の店舗フォーマットでは、地域ニーズへの対応が難しくなっているという事情がある。「地域別MDが絶対的に重要になっています。こうした地域別戦略につながる情報をリアルに共有し、生かしていくためにも、システム化を進めていく必要があります。もちろん、さらに業務内容が高度化していけば、また違う機器が必要になるかもしれません」(長尾氏)

さらに長尾氏は、システムでMDやマーケティングをサポートできる部分は多いと指摘する。「収集したデータの活用はまだまだ不十分で、もっとできることがあるはず。そのためには地道な分析が必要です。いずれにしてもシステムの導入にあたって重要なのは、システム担当が現場をよく理解してベンダーに伝える力。そして提案力ですね。言われたことだけに最低限の対応をするのではなく、さらにどうすべきかを提案していく。それがシステム担当のおもしろさではないでしょうか」と語る。

2017年3月発行

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  • 「ダイヤモンド・チェーンストア」ダイヤモンド・リテイルメディア発行2017年3月1日号別冊 掲載記事広告より
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