ホーム > 導入事例 > 萩原電気株式会社 様

導入事例

萩原電気株式会社 様

片手で簡単ラクラク操作。エンドユーザーの要望に応え、自動車部品の製造ラインでRFIDタグの読み取り・書き込みで活用。

写真:軽量、コンパクトなボディが好評。ICカードの読み取り、書き込みも手軽に

今や工場の生産ラインにおいて、ICタグを素早く読み取りスムーズに次工程に流すためのモバイル端末は不可欠。愛知県に本社を構えるソリューション・サプライヤー、萩原電気株式会社ではユーザーの「RFIDタグの読み取り・書き込みを手軽に操作したい」の声に応えてシャープのハンディブレインRZ-F301を導入。汎用性があり利便性の高いアプリを開発し、現在、自動車部品メーカーを中心に販売拡大を進めている。

多様化するニーズに対応すべく3つの事業を連携して展開

写真:名古屋市東区にある
萩原電気株式会社本社
写真:第一ソリューション事業部
伊藤鉱二氏

1948年、無線機などの電子機器メーカーとしてスタートした萩原電気株式会社は名古屋市に本社を置く技術商社。今では国内、海外に数多くのオフィスを展開し、「デバイス事業」「ソリューション事業」「開発生産事業」という3つの事業を柱に、最新の技術を提供している。

「我々が在籍するソリューションビジネスユニット事業は、インフラの構築やアプリケーションの開発を行っています。製造業のお客様が多いので製造現場に特化したシステム構築をし、ハードウェアと一緒にして販売を行う事業ですね。そのほか、自社でもCPUボードを作っているので、そちらは産業コンピューターといった形で装置メーカーさん等に収め、装置に組み込んで使って頂いています。」と、第一ソリューション事業部の伊藤氏。

愛知という土地柄、取引先は自動車関連企業が大半を占めるが、長年培った信頼を基盤に、ターゲットユーザーの幅を広げつつある。

「お客様はやはり自動車関連企業が主体で、あとは工作機械、マテハンメーカーさんになります。いま力を入れているのは、世の中の潮流に沿ったIoTの分野ですね。ただIoTも広範囲に渡っているので、私どもは製造業のなかのIoTさらにセキュリティを含むビジネスを考えています。」

エンドユーザーからの条件は片手で扱えて移動も手軽にできる端末

写真:技術センター・システム開発部
宇野真一氏

工場の生産ラインでのシャープのハンディターミナル導入に踏み切ったのは2年ほど前から。「構想そのものは3年前です。それより以前は他社の端末を使っていたのですが、両手での作業になっていました。タグメーカーさんが作っていたペン型のリーダーライターと組み合わせた端末で、端末自体も今よりずっと大きいものでした。」と、システム開発部の宇野氏。導入のきっかけは、そうした状況に不満を持っていた自動車部品工場でのユーザーからの一言「もっと小さくて片手でできる端末はないの?」だった。

そうしたニーズをおそらく他のユーザーも抱えているだろうということは想定できたという。そこで、特定のお客様向けということではなく、広く製造業のなかでハンディターミナルを活用できないかと考え、製品の企画構成が始まった。

シャープのハンディブレインRZ-F301を選択した理由は「いろいろと探したなかで、シャープさんの製品が片手で扱え、大きな画面でタグの書き換え操作ができることがポイントになりました。」実際にデモ機で試し、現場に合っていることを確認。30台ほどを導入し、どのような操作、画面にするかをユーザーにリサーチして、詳細を詰め、作り上げていったそうである。

「RZ-F301」の画面例

イメージ:メニュー画面

イメージ:閲覧画面

ハンディターミナルの特性を活かし工場内で自由自在に携帯移動

結果、現場での評価は「もともとの課題点であったことが改善できた」という感想が圧倒的多数だった。シャープのハンディブレインRZ-F300シリーズは非常に軽量でコンパクト。片手にすっぽり収まる大きさながら、4.3型の液晶大画面を有している。工場内の照度でも画面表示が見やすく、見間違いによるエラー操作が防げるのが好評だ。また、落下、衝撃、水濡れに強く粉塵や飛沫などの環境下に適している。現在は約50台が稼動している。「ライン責任者の方が携帯して、工場内をあちこち動きながらチェックし、ピッと読み取って、直接画面の操作で使っていらっしゃいます。以前は端末とタグを読むためのペン型リーダーライターか、ノートパソコンとペン型リーダーライターの組み合わせでした。作業台の上にノートパソコンをのせて作業台をころがしていくか、ワーク自体を作業台に運んでくるかでしたね。モジュールで言えば、以前のハードとリーダーという組み合わせと違って一体型ですから、コスト的にも安価になりました。」と宇野氏。5機種あるRZ-F300シリーズのなかで、カメラ機能のないRZ-F301を選んだのは「自動車会社の工場はカメラNGという認識があった」ゆえ。そうした適性も工場でのリクエストに合致した。

汎用性の高いソフトでカスタマイズも容易に

写真:残しておきたい重要なデータはパソコンに移して管理を

県内の多くの製造現場で利用されているのがHF帯13.56MHzのICタグ(オムロン製)。タグの情報を正確に読み取り、書き込み、あわせてパソコンへのデータ保存もできる。工程での効率アップとデータ管理に利用できるところも工場関係者の高評価につながっている。「当社の狙い通り、汎用的に書き込みや読み取りの項目が設定できるので、使い勝手がいいとおっしゃられます。メンテナンス用パソコンでのマスタ編集やデータ保管が簡単ですし、様々なニーズに対応して、多彩なソフトの組み方ができる柔軟性が長所ですね。Windows OS搭載なので操作もわかりやすいです。」アプリの開発にかかった期間は約1ヶ月。その手軽さも利点のひとつと宇野氏はあげる。

2年の間に大きな仕様変更はないが、現場から細かいニーズがあげられる都度、対応するのが現況だそうだ。「読み取れるタグの種類を増やそうということで、当初の1種類からもう1種類増やしました。最初のころは何回か使い方説明にユーザーのところに出向きましたが最近はリピート購入が多く、ユーザーご自身が設定変更をして使用されています。」

システム概略図システム概略図:RZ-F301からRFIDタグ(注1)の読み取り・書き込みができ、RZ-F301をUSBケーブル(注2)でパソコンにつなぎ、パソコンでデータ保管やマスタ編集が可能。

(注1)動作検証済RFIDタグ:V680、SV680S(オムロン株式会社製)

(注2)端末側規格:miniB

2次元コード読み取り搭載機への移植でさらなる利便性アップを図る

ラインを立ち上げる前段階に利用されることも増えている。「当然設備も歯抜け状態ですから、試験をするときに前の工程がないと動かない。そこでダミーのデータを入れてテストできるような設定も可能です。」と、伊藤氏。さらに、「現在はICタグの読み取りだけですが、タグにプラスしてQRコード、いわゆる2次元コードを読み取れるようにして、より便利に改良していきたいですね。データ書き換え時の打ち込みは画面のキーボードで行っていますが、QRコードがあればそれを読んでデータとして入力し、タグに書き込めば打ち込む作業が減ります。今、HF帯RFIDと2次元コードの両方を読み取れるハンディはシャープさんしか出していないですよね。2次元コード読み取りもできる製品に今のソフトを移植することはさほど難しいことではないので、付加価値を高めて提案を広げていこうと思います。」

今後は、さらに利便性を追求したシステム開発を進め、より広範囲の分野への展開を目指す。また、海外も視野に入れて、販売数の大幅な増加を目指していく意向だ。

(注)QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

2017年9月発行

このページのトップへ

導入製品・サービスについて知りたい方

このページのトップへ

  • 「月刊自動認識」日本工業出版発行2017年9月号掲載記事広告より
  • 記載されている会社名、製品名などの固有名詞は各社の商標または登録商標です。