近年、巷には低糖質やロカボ(ゆるやかな糖質制限)ということばが溢れ、糖に対する関心が非常に高まっている。
またメディアや雑誌でも糖化の文字を頻繁に目にするようになり、食品分野でも美容分野においても新しいキーワードとしてとらえられている。
では、体内に糖が過剰に入り、糖化が進むとどのような問題が生じるのだろうか?糖とはその名の通り食品に含まれる糖質のこと。これが体の中に入ると、元々体を構成していたタンパク質と結びつく糖化反応が起き、老化物質ができてしまう。
タンパク質とは例えば肌、血管、骨をつくるコラーゲンや目の水晶体などであり、最終的にできる老化物質がAGEs(最終糖化産物)と呼ばれるものになる。
糖化が進みAGEsが蓄積すれば肌のしわ、たるみ、くすみにつながるコラーゲンの劣化や骨、血管、脳などの組織の機能維持に影響を及ぼす可能性が増す。
そうならないためにはバランスのよい食事を採り、適度な運動で筋肉を作り基礎代謝を上げていく。
このことにより、糖化はコントロールされ、AGEsの増加は抑えられる。
当然、自分のAGEs値を知ることが今の不適切な生活習慣への気づきや将来の健康維持につながるといっていい。